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2022/12/01 13:48

-私たちが、今に至るまで-


2009年の夏、熱や紫外線から素材を保護する機能を持たせることが出来たらきっと業界が変わるだろう...と自動車メーカーの開発担当者の悩みを事務机が並んでいる会議室で聞き、なんとか解決したい!という思いから私たちの歩みは始まりました。その期待に応えたい一心から400日の歳月をかけ、ナノ技術による世界に1台しかないコーティング装置の開発に成功したのです。しかし、非情にも技術は常に進化していきます。熱や紫外線に強い樹脂素材が開発され、コーティング技術は必要とされなくなってしまったのです。開発に費やしてきた時間が重くのし掛かりました。それから2年間、当時を知る社員は、生きた心地がしなかったと語るほど苦しい日々を過ごします。1つの光明は、ナノレベル(0.0000001mm)にて金属膜の厚みを制御できることから、人工衛星に関わる宇宙開発へと挑戦できたことです。様々な素材に、様々な金属をナノレベル単位の厚みで何層にも重ねることに成功し、優れた素材に、更に機能を付加する技術は研究開発者たちに高く評価され、なんとか事業を繋ぎ止めることが出来ていました。そんなとき、一人の社員が、チタンの美しさに魅了されます。光の屈折や反射をコントロールして色を表現している光彩と呼ばれるいろどりは、虹やオーロラと同じ現象であることがわかり、テクノロジーこそアートである!と起死回生の逆転を願い、国際展示会に出展を決意しました。口にはしませんでしたが、これが最後の挑戦だと誰もが感じていました。華やかな場所でグラスをお披露目することを想像していた私たちでしたが、キッチンウェアエリアでの出展希望が通らず、掃除用具に囲まれた生活雑貨エリアでの出展となりました。出展前日、一睡も出来ないほど不安に追いやられ、朝を迎えました。祈るような気持ちで会場の扉が開く様子を見ていると、一人また一人とお客様が真っ先に訪れてくれたのです。この光景は、私たちは一生忘れることがないでしょう。そして、この展示会にて国内外の美術家やアート作品を手掛けるクリエイターたちに注目していただけたことでPROGRESSのいまがあります。わたしたちがいることは、お客様一人一人のおかげ様です。これからも多くのお客様にありがとうございますをたくさん伝えていけたら幸いです。そして、素敵な時間を一緒に過ごせるグラスをお届けしていきます。

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